- 東京都市大付属高校出身
- 文学部
- 2019年度入学
- 一般入試(一浪)

慶應義塾大学の受験を決めた時期
高校3年生の春
受験学部、結果
●現役
商学部、文学部、総合政策学部…不合格
●一浪
文学部…合格
法学部、経済学部、環境情報学部…不合格
慶應義塾大学に決めた理由、慶應野球部の魅力
- 父が本塾の出身であり、小学生の頃から身近な存在であったこと
- 慶應ボーイのクールな雰囲気に憧れたこと
- 過去に縛られず、改革を続けていく姿勢が、他大学とは一線を画していたこと
- 恵まれた練習環境の下で、意識・レベルの高い仲間と切磋琢磨できること
- 先輩と後輩が対等に意見を交わし、上級生が下級生の練習を手伝ってくれるような‘Family’であること
- 日本野球史において最も歴史のある慶早戦を経験できること
特に力を入れていた科目
日本史
意識していた勉強法
*現役時と浪人時の勉強法を載せるので、僕の失敗を参考にして同じような失敗をしないでほしいです。
●英語
現役時:
まずは語彙力を付けないと話にならないと言われたので、単語を覚えていくことから始めました。しかし、長文を解いて分からない単語が出てくる度に、「語彙力が足りてない。基礎ができてない。」と思い、単語を覚える作業に固執したことと、「自分の使ってる単語帳だけで本当に足りてるのか。」と、やり切れていないのにも関わらず、様々な単語帳に手を出したことでどれも中途半端になってしまったことが、得意科目であった英語を伸ばし切れなかった原因です。
浪人時:
現役の時に最もやり込んだ『システム英単語』、『英熟語Always1001』をそれぞれ単語帳、熟語帳として使用し、それ以外の参考書は使用しませんでした。単語帳の覚え方のコツは色々ありますが、最終的には英単語を見て、迷わず日本語が出てくるようになれば大丈夫です。文法は予備校のテキストを復習することで基礎を固め、夏休み後半から9月頃を機に多くの問題を解くことを重視しました。また、分野別になっていない比較級、助動詞などは薄い問題集を買って解いたり、滑り止めの大学の過去問の文法部分だけを解いたりしました。
慶應レベルに対応するために、『頻出英文法・語法問題1000』を10・11月に1から急ピッチでやりました。最後までやり切れませんでしたが、説明が非常に分かりやすく、力がついたと感じているので、文法参考書で買うべき一冊として、僕はこれを強くお薦めします。
長文は毎日読む必要はありません。8月末までは一週間に一回程度、9月以降は3、4日に一回読む程度でも最低限の勘は鈍りません。市販の長文問題集を買うのは無駄です。自分でも解けるレベルの滑り止めの大学の過去問をガシガシ解いていきましょう。センター⇨滑り止め⇨慶應というイメージです。センターが怪しい人は、まずは単語帳の三分の一程度の語彙力を付けましょう。音読はやって意味がないとは言いませんが、やらなくても全く問題はないので焦る必要はありません。ただし、単語を覚える際は、発音も覚えることをお薦めします。
●日本史
現役時:
学校のプリントを中心に、部活引退後から本格的に勉強しました。スタートは周りの野球部と同じだったにも関わらず、夏休みが終わる頃には進度にかなりの差ができてしまいました。原因は細かい所が気になり過ぎたからです。受かるには、他の受験生が知らないことをいかに多く知っているかではなく、重要な事項をいかに正確に捉え、漏らさずに覚えられているかがポイントです。
浪人時:
6月までは予備校の教材を復習することに注力しました。夏休みからは、山川の教科書を精読し始めました。浪人時も日本史には苦労し、様々な勉強方法を試しましたが、結局教科書や過去問の問題文を基に、政治、社会、経済、外交、文化をジャンルごとに流れを把握し、分かりにくい所は何かにまとめ、この政治の時、社会はどうだったか、などのようにタテヨコで理解する必要があります。多くの日本史受験生が悩む、一問一答使うか使わないか問題に関してですが、法学部を志望している方は使用することをお薦めします。それ以外の方は、教科書、用語集、図版のみで大丈夫です。薄い問題集を多く解くこと、過去問は経済学部のものを多く解くことをお薦めします。
●小論文
現役時:日本史に時間を割き過ぎたため、ほぼまともな対策はせずに入試を迎えました。
浪人時:9月から予備校で論文の授業を取り、毎週書くようになりました。初めは、時間内に書き終えられず、論理構成も無茶苦茶でした。しかし、答案用紙を振り返ることが一番の勉強であり、「Learning from error」の精神が重要です。
まず、課題文を読む際に自分の意見を持つことが必要です。それは、筆者に賛成しているのか、反対なのか。賛成でもここは議論が足りてない。反対なら、どうすればそれは解決するのか。という具合で進めます。課題文は必ず何かしらの議論の余地が残されています。そこをしっかり見つけ出せること、そしてその議論を自分なりに論理的に完結できるかの2点が大切です。小論文の傾向は、法学部も経済学部も文学部も大差ありません。(商学部、SFCは別です。)字数が一番多い法学部の対策をすれば、あとはそれぞれ一度解く程度で間に合います。
平均勉強時間
9時間
アドバイス
現役生は部活を引退してから本気で受験勉強を開始する人が多いと思います。まずやるべき事は、情報収集です。学校の先生や塾の先生から様々なアドバイスをもらい、何が正しくてどれを信じればいいのか迷ったりすることが多いと思います。そこで、自分で過去問や大学のホームページを調べ、定員はどこが多いか、滑り止めの大学(センター利用含む)で自分の得意教科の配点が高い学部はどこかなどを調べましょう。そして試験日までにやるべきことを書き出し、逆算して今何をするべきか考えてください。そうすることで、今のやる気も上がり、周りの方のアドバイスで自分にとって有益なものを取捨選択できます。一般に言われている、「夏は受験の天王山」「1日に10時間以上勉強しないと落ちる」といった俗説に振り回されず、周りと比べず、自分のペースでやっていきましょう。また、大きな目標を達成するためには毎日の積み重ねが大切です。何もやらない日は極力作らず、1時間でもやるようにはしましょう。そして、家でできない人は自分はそういうタイプだと早めに割り切り、自習室や図書館など、緊張感ある場所に朝から出かけましょう。朝起きられなかった日でも、プライドを捨てて、午後からでも行きましょう。
受験時代に意識していたこと
夏は寒く、冬は暑い自習室にずっといるのは良くないです。50分、60分に一度は外に出て、5分程度の休憩を挟みました。昼と16時頃には、30分から1時間の長めの休憩をしました。休憩方法は、外に出て音楽を聴きながら散歩し、コンビニで飲み物、食べ物を買って食べて帰るという感じでした。
受験生に伝えたいこと
受かるか不安だと思います。しかしそれをなくす方法というのは無く、毎日勉強して小さな不安を一個ずつ消していく作業の繰り返しです。自信満々に受験会場に入っていくイメージができなくても、焦る必要はありません。今やれることだけに集中し、「受かったらいいなぁ」くらいの気持ちで根気よく頑張ってください。
- 入試情報は変更される場合があります。 詳細は慶應義塾大学ホームページの入学案内を随時ご覧ください。