合格体験記 – 萩原佑樹

  • 桐蔭学園高校出身
  • 経済学部
  • 2020年度入学
  • 一般入試(現役)

慶應義塾大学の受験を決めた時期

高校2年生の冬

受験学部、結果

経済学部…合格(A方式)

慶應義塾大学に決めた理由、慶應野球部の魅力

僕は中学生の時から自分の人生の糧になると思い、一般入試しか考えていませんでした。そして、高校野球も甲子園を狙える強豪校でやりたかったので、高校2年生の時に浪人覚悟で志望校を国立大学と慶應義塾大学経済学部の2つに絞りました。慶應義塾大学を志望した理由は、元々東京六大学野球にあこがれており、神宮球場で観戦した慶早戦での慶應の選手の方々の動きや応援がかっこいいと思ったからです。僕は理系選択だったのですが、経済学部のA方式を志望した理由は、自分の得意科目だった数学を生かせる上に、受験科目数がそれほど多くないからです。というのも、高校野球に打ち込んでいたために、僕が本格的に受験勉強を始めたのは、高校3年生の8月からだったので、私立大学の対策をとらないといけない科目をなるべく減らしたかったのです。

特に力を入れていた科目

英語

意識していた勉強法

●英語

経済学部の試験では、長文読解と英作文がありますが、長文読解である程度、基盤となる点数を稼いで、英作文で加点をしていく、というイメージが良いと思います。経済学部では、英数のマークシートでの点数の合計で足切りがあるので、より長文読解の点数が大切になってきます。長文読解では、単語や文法がわからなければ、文章の内容が理解できないので、単語や熟語の知識はもちろん必要となります。僕が使っていた単語帳は、「鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁」です。ただし、僕には単語量が多すぎて覚えきれなかったので、時間があまりない人にはおすすめできません。また、長文には経済用語や社会的な英単語が多く含まれるので、数年分やって慣れておいた方がいいと思います。さらに、過去問で分からなかった単語や表現だけをまとめた単語帳(ノート)を作ることをお勧めします。同じ単語が何年も出てくることがあるので、見覚えのある単語をすぐに確認できるようにしましょう。文法に関しては、「頻出 英文法・語法問題1000」をやりました。内容を理解できるようになった後、最終的には、長文読解は色々な文章を読んで力をつけていくことも大切だと思います。また、経済学部の試験の専門的な内容の文章に慣れるために過去問をやることにもかなりの力を入れた方が良いと思います。英作文は、長文と同じく単熟語の力も重要ですが、それよりも経験や言い換えの能力が大事だと思います。何年分も過去問をやったり、様々な文を英語にすることで、より簡単な単語で書けるようになります。特に経済学部の試験では、最後に英語で自分の意見を書く問題があるので、塾や学校の先生に何年分も過去問を添削してもらいましょう。

●数学

理系だった分、過去問5年分だけしか対策しませんでした。ただ、大問1~3は先に採点されて足切りがあるので、マークシートで回答する大問で点数を稼ぐイメージを持った方が良いです。できる問題を一通り解いて、後の時間を解けなかったマークシートの問題を解くのに充てて、残った時間で記述式の問題でわからなかったところを考える、という流れでやった方が良いと思います。まずは、足切りを超えるためにも前半のマーク部分で点を取らなければいけません。そのためには色々なタイプの問題に触れていないと、経済学部の数学は定番の問題はあまりないように思うので、対応しきれないと思います。決まった解き方を覚えるというより、色々な考え方を学んで身につけて、変わった設定の問題も自分の中で何を問われている問題かを理解できるようになりましょう。満点を狙うことはかなり難しいので取れる問題できっちり点数を稼ぎましょう。

●小論文

経済学部の試験では配点が低いですが、対策を行う余裕があれば、加点を期待できる科目になります。本をとにかく読んで、読解力をつけるとともに、知識量を増やして自分の考えをうまくまとめられるようになりましょう。もちろん過去問も重要で添削をしてもらって慣れていくことが大切だと思います。

平均勉強時間

9時間

アドバイス

全科目に共通する勉強の方法についてお話します。僕は予備校には通っておらず、性格上、長期的な計画を立てて実行するのが苦手だったので、毎日行う最低限のノルマを設定して、後の時間にやる科目をその日の気分によって決める、という方法をとっていました。しかし、自分の想定よりも進まなかった科目が出るなど科目に偏りができてしまいました。なので、皆さんにはできるだけ長い期間の予定や流れを計画することをお勧めします。ただし、自分がそれを実行できないと意味がないので、可能な範囲で計画した方がいいです。また、長時間集中し続けるよりも、短時間に超集中する方が得意だったので、1・2時間おきに休憩を取り、気分転換をしていました。ここも、自分に合った勉強法が大切で、長時間集中できる方はもちろんした方がいいですし、僕のように苦手な方は、無理して勉強し続けるのではなく、集中して勉強できる状態を作るのがよいと思います。

受験時代に意識していたこと

周りに流されるのではなく、自分に合った勉強法を探すのが大切です。僕は集中力を長い時間持続させるより、短時間ですごく集中する方が得意だったので、1・2時間おきに休憩を挟みながら勉強していました。僕のようなタイプはダラダラ勉強し続けるのではなく、集中できる状態にするのが良いと思います。このように、個人によって勉強法が異なるので、自分の性格を分析して、勉強法を確立しましょう。勉強計画は、出来るだけ長期的に立てた方が目標ができて良いと思いますが、達成できないと意味がないので、ここも自分に合わせて期間を設定しましょう。

受験生に伝えたいこと

本番では問題との相性などの運の要素も大きいので、割り切って受験しましょう。色々不安な部分もあると思いますが、本番はどれだけ落ち着いて実力を出せるかだと思うので自分に自信を持てる勉強をしてください。過去の自分が土台となってくれます!頑張ってください!