合格体験記 – 野口晃希

  • 日比谷高校出身
  • 経済学部
  • 2020年度入学
  • 一般入試(現役)

慶應義塾大学の受験を決めた時期

高校3年生の夏

受験学部、結果

経済学部…合格

法学部…不合格

慶應義塾大学に決めた理由、慶應野球部の魅力

僕が慶應大学を目指したきっかけは、高校三年生の夏の大会を終え志望校を考えなければいけないという時期に慶應義塾大学の下田グラウンド訪れ、練習試合を見たことでした。非常に高い技術を持ち、チーム全体で一つの目標に向かって邁進する慶大野球部の選手に憧れ、自分もこの野球部で四年間日本一を目指して野球がしたいと考えました。

特に力を入れていた科目

英語

意識していた勉強法

 ●英語

三年生の夏に「英単語 ターゲット1900」を暗記しようとしましたがなかなか進まず、「東大英単語 鉄壁」にも手を出しましたが、わからない単語に色付きの附箋をつけていったところほとんどわからず、単語帳をきれいにデコレーションすることに意識が向いてしまい覚えられませんでした。今思うと、一冊でいいのでしっかり覚えきればよかったと思います。英単語の暗記に苦しんだ僕でしたが、経済学部の長文はテーマがオーソドックスで他学部に比べて読みやすい印象でした。長文90点英作文110点と、長文の配点は高くありませんが英作文で長文に対する意見を書かなければいけないのである程度の読解力が必要です。英作文は意見論述と和文英訳の二題です。和文英訳は「ドラゴン・イングリッシュ」の暗記と過去問を解き、あまり時間は割きませんでした。しかし、意見論述では課題文の引用など少し特殊な問題形式をとっているため慣れる必要があります。僕はあらかじめ定型を作っておくことで時間の短縮を図りました。これは過去問に手を付けることが一番の近道だと思います。そして書いた英作文は必ず添削してもらいましょう。論理や文法事項などの確認ができます。慶應大学を受けるにあたり、ほかの学部も含めて英語は配点が高いため英語で高得点を取ることが合格に直結すると感じました。

●日本史

やればやるだけ結果のついてくる科目だと思います。東進の「日本史B 一問一答」を丸暗記するために多くの時間を注ぎましたが、決して時間の無駄ではなかったと思います。過去問に本格的に取り組んだのは1月からでした。遅いように感じるかもしれませんが、通史と細かい語句の暗記を終わらせる前に過去問を解いてしまうことは日本史に関してはもったいないと思います。語句の暗記が完了したかテストするためには法学部や商学部の過去問を利用するのが有効でした。ほぼ全問が記号の穴埋め問題であり、単純な語句暗記のテストになります。経済学部には年代序列、短論述、地理問題が多少出題されますが、教科書レベルで答えられるものばかりです。そして、過去の問題と同じ系統の問題が繰り返し何度も出題されているので過去問のまるつけの際に注意して確認しましょう。

●小論文

小論文の配点は70点と低く、自分はあまり重視していませんでした。合格するために大事なことは問いに対して正確に答えることです。大問2個で一問目が要約になっていることが多いので、しっかり要点をつかめればあまり差はつかないと思います。そして、英作文と同様に学校の教師や塾の講師に添削してもらいましょう。悪い癖や新しい発想に気づくことができるかもしれません。

平均勉強時間

6時間

アドバイス

僕は受験期、1日のリズムをしっかり作ることを意識しました。午前中は早めに起き、昼前まで過去問演習をしました。午後は眠くなってしまうため、ランニングや復習などにあて早めに寝ました。もう一つ僕が意識したことはスマートフォンとの付き合い方です。すぐにSNSを見るためにスマホをいじってしまう癖があり、もったいない時間を過ごしてしまっていたので、時間制限のアプリを利用することで解決を図りました。

慶應義塾大学を受験する際には過去問が非常に重要だと思います。経済学部は12年分解きました。一方で、法学部は5年分しか解けず結果不合格でした。この明暗を分けたのはやはり過去問演習の量だったと感じます。同じような問題、同じような英単語が出るということがよくあります。過去問でしっかり対策を立てましょう。

受験時代に意識していたこと

高校が神宮球場に近かったこともあり、授業の前後に東京六大学秋季リーグや明治神宮大会の慶應義塾大学戦に何度も足を運びました。試合を観戦することは受験勉強のモチベーションの維持につながりました。体力を落とさないために毎日欠かさず運動したことも良い息抜きになったと思います。

受験生に伝えたいこと

僕は最終的に慶應大学一本にしたので、対策を十分に立てることができました。受験生の皆さんに意識してほしいことは、自分の現状をしっかりと把握し、志望校の受験に向けて十分な対策を立てるということです。また、高校の先生方が口にしていた「行ける大学ではなく行きたい大学に行く!」という言葉が印象に残っています。慶應の野球部で日本一になりたい!という思いが僕の受験の支えになりました。受験生の皆さん、最後まで諦めずに自分の目標に向かって頑張ってください!