合格体験記 – 岡田源太郎

  • 岐阜高校出身
  • 総合政策学部
  • 2020年度入学
  • 一般入試(現役)

慶應義塾大学の受験を決めた時期

中学3年生

受験学部、結果

総合政策学部(数学)…合格

経済学部A方式、商学部A方式、環境情報学部(数学) …不合格

慶應義塾大学に決めた理由、慶應野球部の魅力

僕が慶應野球部に憧れたのは小学5年生の頃です。当時ドラフト1位で中日に入団した福谷浩司投手の番組を見て、学業と野球の両立を実現させている慶應野球部に憧れました。2年の2月に慶應の練習に1日参加させてもらいました。そこで、意識が高いながらもいい雰囲気で野球をしている姿を目の当たりにし、絶対にここで野球をしたいと思い、より一層学業と野球に力が入るようになりました。

特に力を入れていた科目

英語、地理、数学

意識していた勉強法

●英語

基礎を固めるため『ターゲット1900』という英単語帳と『スクランブル』という文法書を完璧にしました。その後、センター試験レベルの長文読解に取り組み、徐々に長文の難易度を上げていき、単語帳と文法書は何度も反復しました。僕は、早く読んで解くのが苦手だった為、英語の得意な人にコツを教えてもらいながら試行錯誤を重ねていました。過去問は、時間を計り、わからない問題を深く考えずに次の問題へ行くなど、本番を想定した状態で何度も解きました。

●地理

商学部の問題を1度解いたときに多大な情報量・知識量が必要だとわかり、たくさん問題を解き、間違えた問題の解説だけではなく、全ての問題の解説を覚えるくらいのつもりで知識を頭に詰め込みました。また、『地理1問1答』を2〜3周反復しました。この参考書はクイズ形式で取り組むことができ、細かい知識まで網羅している為、慶應商学部受験にはぴったりです。僕は、引退後から地理を始めましたが、この方法で地理に取り組んだことで入試本番では90%解けました。

●数学

1年の頃からコツコツ積み上げてきた得意教科であり、好きな教科でした。英語と地理の勉強に嫌気が差してきた時に休憩感覚で問題を解きました。日々の課題、定期テストは完璧にこなしてきたのと同時に、公式を暗記するのではなく、論理的に問題を解くようにしました。そのため3年時にあまり勉強時間を割かずとも試験問題に対応できました。

●小論文

引退後から塾で週1の授業を取っていました。授業内容は、様々な大学の過去問を中心とした小論文を解き、次週にその小論文の書き方のノウハウの解説と、それに関する情報や知識を教えてもらい、また次週に小論文を書くというものでした。はっきり言って小論文がうまく書けるようにはなりませんでしたが、試験で出るかもしれないという思いで、学んだ情報や知識を全て自分のモノにする気持ちで毎週の授業に参加しました。試験本番では塾で聞いて学んだことをベースに、書くことができました。

平均勉強時間

平日3時間、休日7時間(引退後)

アドバイス

僕は夏の部活引退後から本格的な勉強を始めましたが、引退後に学力が大きく伸びました。そのため引退後からでも十分に学力の向上が望められると思います。しかし、単語や基本的な文法や基本的な知識など、基礎の勉強に思いのほか時間を取られてしまったという後悔があるため、できる限り基礎を引退前に固めておくべきだと思います。また、メリハリをつけた勉強をするべきだと思います。疲れて眠い状態で勉強するくらいであれば、しっかりと休憩の睡眠を取るようにするといいと思います。その代わり勉強をする時は、最大限の集中力を発揮して取り組むようにしてください。そうすることで、より効率的な学力向上が望められると思います。

受験時代に意識していたこと

まずは弱点に向き合って勉強をすることを心がけていました。僕は、英語長文の速読が特に苦手だったので、センターレベルの問題から時間を測り、なるべく毎日長文を一つ以上解くように心がけていました。結局、英語を使った受験をした経済学部・商学部は落ちてしまいましたが、英語は自分の中で一番成長した教科だと思っています。

次に、得意科目を作ることです。商学部を第一志望としていたので、主に英語・地理・数学の勉強をしていましたが、英語は苦手だったので地理・数学を得意にしようと考えていました。数学は高校1年の頃から得意科目であったので、特に難問と言われるような問題に挑戦し、商学部過去問9年のうち何年かは満点を取ることのできるまでのレベルにしました。地理はセンターレベルで正答率40%程度からのスタートでしたが、地理は知識量・情報量が鍵を握る教科であり、英語よりもやればやるほど学力が伸びやすい教科だろうと思ったため、わからないことがないくらいにするつもりで、問題演習をするというよりかは、問題の解説を読み漁り、たくさんの知識・情報を頭に入れるようにしていました。結果的に地理でつけた知識・情報が小論文に生かされたと思います。

そして、勉強をするときのメリハリを大切にしていました。僕は、集中力が最大でも2時間程度しか続かないため、集中力が切れた時には息抜きをしっかりとしていました。ストレスを抱えてしまった状態であると、力を最大限に発揮できず、勉強しているのにも関わらず学力が上がらないという状況が生まれてしまうと思ったからです。なので、眠い時には眠り、お腹が減ったときにはお菓子を買いに行き、食べ、携帯が触りたくなったら携帯を思う存分触っていました。休憩が1時間を超えることもしばしばありました。しかし、この時間があったおかげで勉強をするときには集中力を最大限に発揮して取り組むことができていました。

受験生に伝えたいこと

目標を立ててそこから何をすべきなのか逆算したこと、自己分析で何をするべきか考えたことが合格に繋がりました。ただ闇雲に勉強するのではなく、目標と課題をはっきりさせて勉強することが大切です。慶應で野球をしたいという気持ちがあったからこそ、合格できました。

この経験から、受験を考えている方々は、まず目標と課題を明確にし、何よりも合格への強い希望を持って勉強に取り組んでほしいと思います。