合格体験記 – 古野幹

  • 岸和田高校出身
  • 理工学部
  • 2021年度入学
  • 一般入試(一浪)

慶應義塾大学の受験を決めた時期

高校2年生の春

受験学部、結果

●現役
理工学部…不合格

●一浪
理工学部…合格

慶應義塾大学に決めた理由、慶應野球部の魅力

僕自身、高いレベルで野球がしたいと思っていた上、野球人生が終わった後の事を考えて進学してほしいという親の意向もあり、どうせなら野球と勉強の両方で日本のトップレベルである慶應の野球部に入りたいと思い、慶應を受験することを決めました。

特に力を入れていた科目

数学

意識していた勉強法

●英語

英語は苦手科目で、理工学部の入試で6割以上安定して取れればいいという位置付けでした。まずはひたすら単語と熟語を覚えました。理工学部の英語は、単語と熟語を覚えていれば得点できる問題が毎年出ていたので、「システム英単語」と「リンガメタリカ」と「速読英熟語」を使って勉強しました。
あとは、長文を1日1題のペースで解きました。英語は、理系科目を解き疲れた時にやる程度で、1日1時間半〜2時間程度の勉強時間でした。英文解釈の勉強はほとんどやらなかったのですが、やっておけばよかったなと思っています。

●数学

数学は、年によって難易度が大きく変わるので、得点を予想しにくい科目でした。僕の感覚では、数学で失敗しなければ合格できると思っていたので、1番時間を使って勉強しました。まず「基礎問題精講」で基礎を固め、「入試の核心」で標準問題を取れるようにし、最後に「やさしい理系数学」、「ハイレベル数学の完全攻略」を使って応用力を伸ばしました。難しめの標準問題や応用問題は、全然わからないことがよくありましたが、そういった問題は1度切り捨て、分かりそうで分からない問題を解けるようになることを意識していました。そうすれば徐々に解ける問題が増え、以前手が出なかった問題が理解できるようになり、学力が上がりました。難しすぎる問題集を買って勉強しても効率が悪いので、分かりそうで分からないレベルの問題集を見つけることも大切にしていました。試験の時、類似問題を解いたことがあればとても有利になるので、ひたすら多くの問題に触れることを意識していました。

●物理

物理は、得意科目で、例年通りなら7割は取れる科目でした。「物理のエッセンス」で公式や定理を根本的に理解し、「良問の風」を使って公式や定理を使いこなせるようになった後、「名問の森」で応用力を伸ばしました。問題集を解いて分からないところがあったら「物理のエッセンス」のような基礎的な参考書に戻り、根本的に理解できるように意識していました。公式や定理の暗記では応用問題に対応しにくいと思います。逆にそれらを根本的に理解できていれば、応用問題もすぐ解けるようになります。物理は、数学とは違って、根本的に理解できていれば見たことない形式の問題でも対応できると思います。分からなくなったら基礎に戻り理解を深めることを続けると、学力は上がっていくと思います。

●化学

化学は、最終的には得意科目になり、例年通りなら7割は取れる科目でしたが、個人的に1番勉強法に困りました。暗記と演習の比率が難しかったです。ほぼ暗記だけでも共通テストなら高得点を取れるのですが、理工学部の入試では全然得点できません。僕はまず暗記に力を入れて、その後演習をし、その中で頭から抜けていた範囲の暗記をもう一度やり、また演習をするという繰り返しでした。化学も数学と同様、類似問題を解いたことがあれば有利になるので、多くの問題に触れることを意識していました。

平均勉強時間

8時間

アドバイス

基礎と復習を大切にするべきだと思います。特に高校で野球部だった受験生の場合、引退が遅いので、焦って基礎が定着しないまま、一回解いた問題を放置したまま応用問題を解いてしまい、勉強の効率が悪くなりがちです。週に1日は復習だけをする日を設け、直近1週間の勉強を定着させる勉強法はおすすめです。僕自身、浪人していた時は週に2日復習だけの日を設けていました。

受験時代に意識していたこと

集中力が切れた状態で勉強しないことを意識していました。
眠たくなったら仮眠をとり、勉強がどうしてもしたくなくなったら友達と話したり、たまに遊びに行ったりしてモチベーションを保っていました。

受験生に伝えたいこと

志望校に合格したいという気持ちがあれば、誰もが不安になると思います。目標に向けて計画を立てて、それを実行できれば、あとは本番の運次第です。不安になっても焦らず、計画通りの勉強をするべきだと思います。それができているのならば、自信を持っていいと思います。後悔のないよう、一日一日を大切に頑張ってください。