令和6年度JICA海外協力隊派遣(西アフリカ/ガーナ)

慶應義塾大学と独立行政法人国際協力機構(JICA)が海外協力隊派遣連携覚書を締結し、弊部から6名の部員、4名のOBが西アフリカのガーナ共和国にJICA短期ボランティアとして派遣されることとなりました。

現地では、日本の野球の伝統である「規律」「尊重」「正義」といったスポーツマンシップを育む人づくりをアフリカに展開している一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構(J-ABS/ジェイ・エイブス)が有する「*ベースボーラーシップ®教育メソッド」を活用。これまでJ-ABSのセミナー等を通じ「ベースボーラーシップ®教育メソッド」を学んできたガーナ人指導者をカウンターパートとしてチームを組み、活動対象となるガーナ国内3州の青少年を対象に、野球技術向上とともに、非認知能力(ライフスキル)を育む指導を行います。

また、弊部部員がガーナに派遣され、ベースボーラーシップ®教育を活用した野球指導により、裨益者の選手やガーナ人コーチたちにどのような効果をもたらすかについて、慶應義塾大学SFC研究所ベースボールラボとガーナ大学(スポーツ局ベラ教授)が研究協力協定を締結し、長期にわたって効果測定を行っていく予定です。

*ベースボーラーシップ®教育メソッドとは
J-ABSが独自に開発した、野球・ソフトボールの指導を通して青少年少女の「規律・尊重・正義」などの精神を育む教育メソッド。「ベースボーラーシップ®」は英語のBaseball(野球)+Sportsmanship(スポーツマンシップ) をかけ合わせたJ-ABSの造語。

詳細

▽日程
2024年8月6日(火)〜9月6日(金)

日程内容
8月7日(水)アクラ到着
8月8日(木)JICAオリエンテーション
8月9日(金)〜8月12日(月)ガーナ人コーチとワークショップ(練習プログラム作り)
8月13日(火)〜8月30日(金)3州4都市に分かれて活動
8月31日(土)〜9月1日(日)ガーナ甲子園大会
9月2日(月)〜9月4日(水)練習・カリキュラムとりまとめワークショップ
9月5日(木)アクラ出発

▽場所
グレーターアクラ州アクラ市、テマ市
セントラル州ケープ・コースト都市圏
イースタン州コフォリドゥア市

▽アフリカ55甲子園プロジェクト
日本の野球文化の象徴であり、日本が世界に誇るスポーツのソフトパワーである甲子園大会。この夢の舞台を目指すから球児たちは、高校の3年間を努力し、成長することができます。J-ABSとガーナ野球連盟は、野球をガーナでメジャーなスポーツにするために、子どもたちの目標となる大会として、ガーナでも甲子園を開催したいと考えています。

アフリカ55甲子園プロジェクトについての詳細はこちらをご覧ください。

派遣者一覧

学生

小川 尚人

卒業年:2024年
抱負:まずはじめにこのような素晴らしいプロジェクトに第1回目から携わらせていただけることをとても光栄に思います。未来の日本とガーナの発展に繋がる第1歩だと思いますので、ガーナの子供たちに野球の技術を伝えるだけでなくガーナの子供たちの未来のために野球人生を通して学んだことを伝えられたらと思います。

工藤 拓人

卒業年:2024年
抱負:私は教員免許を取得するために、野球部引退後も在学をしており、今回のプロジェクトにも参加することになりました。塾野球部での経験や教職課程を履修してきた経験を活かして、ガーナにエンジョイベースボールを広めてきます。また、本プロジェクトを今後も拡大できるよう取り組んで参ります。

萩原 大雅

卒業年:2024年
抱負:ガーナで行われる甲子園を盛り上げるための行動を通じて、現地の人と共に成長する機会にしたいと思っています。私は野球を通して様々な出会いや事柄があり成長できたので、その学びを現地で還元したいです。また、自分は常に挑戦できる環境にいたので、ガーナの現状や文化を肌で感じながら野球を指導することで「挑戦できることの尊さ」をより深く理解したいと思います。

学年:4年
抱負:初めて訪れるアフリカの地は楽しみ半分、不安半分です。しかし、今回のプロジェクトを通し、私が慶應義塾大学野球部で学んだ野球の楽しさや素晴らしさをアフリカの子供達に少しでも感じてもらえたらと思っています。そして、この活動が両国のより良い未来のためになるよう全力を尽くします。

学年:3年
抱負:高校野球で体感した日本の野球の素晴らしさや、日本の野球道をガーナの子どもたちに伝えることで、技術だけでなく礼儀やチームワークの重要性も教えられると信じています。半学半教の精神で共に成長し、新しい絆を築くことを目指します。ガーナの子どもたちと共に、充実した時間を過ごすことを楽しみにしています。

学年:3年
抱負:今回アフリカという地で野球に携われることに感謝しています。ガーナでは現地の選手への指導を通して自分自身も成長したいと思っています。また、滞在期間中に現地の方々を対象にしたフィールドワーク調査を実施する予定です。実りある研究にするため、現地の方々と積極的にコミュニケーションをとり、沢山のお話を聞きたいです。

学年:3年
抱負:私が高校時代に甲子園を目指した経験と同様に、アフリカ55甲子園プロジェクトを通じて現地の子供たちに目標に向かって頑張ることの楽しさを伝えたいと考えています。世界の共通言語は英語じゃなくて野球だということを示してきます!

学年:3年
抱負:今回、野球部として初めての試みであるこのプロジェクトに参加できることを大変光栄に思います。ベースボーラーシップ®教育を通じて子供達の人間的成長を促し、ガーナの将来の社会発展に寄与できればと考えております。野球部の代表という自覚を持って誠心誠意取り組んでまいります。

学年:2年
抱負:この度、ガーナ派遣プロジェクトに参加できることを光栄に感じています。野球が好きでこの野球部に入部したため、活動を通じて野球の素晴らしさを広められることが嬉しいです。帰国後、この経験を野球部や多くの方々に還元できるよう、全力で活動して参ります。

OB

石橋 賢一

卒業年:1993年
抱負:1996年、友成さんがアフリカで野球道を伝えた最初の地・ガーナで、当時の教え子だったガーナのコーチ陣、そして熱き野球部後輩達と一緒に、ベースボーラーシップ®を伝えつつ、アフリカ流を学んできます。アフリカ55の国・地域と日本の未来の共生に想いを馳せながら、次に繋がる初回派遣を目指します!(J-ABS/プロボノサポート)

友成 晋也
(コーディネーター)

卒業年:1988年
コメント:21世紀地球最後のフロンティア、成長大陸アフリカ抜きに未来は考えられません。今回、JICAの短期ボランティアとしてガーナに派遣されるメンバーは、慶大野球部の新たな可能性を広げ、そして日本の未来と新たな時代を創る挑戦でもあります。自我作古のスピリットを発揮し、エンジョイベースボールをアフリカに!

コメント

加藤 貴明 部長
今回、JICA海外協力隊として部員がガーナに渡り、OBの友成さんが進められてきたベースボーラーシップ®教育メソッドを実践することになりました。このような縦断的介入がいわゆる非認知能力を含めた心理特性に与える影響を実証的に検討することにより、野球による教育の効果、さらには意義に対して寄与できると期待しています。引き続き皆様のご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

堀井 哲也 監督
学生野球は社会に出ていく前の人格形成の場であり、弊部は目標である「日本一」と同時に「気品の泉源智徳の模範」を目的に活動しております。
今回、10名がJICA海外協力隊に参加しますが、この取り組みがチームにとって大きな財産となると同時に、部内外に価値あるメッセージをお伝え出来ればと思います。

活動内容

弊部SNSで随時更新してまいります。

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