合格体験記 – 竹村駿一

  • 鎌倉学園高校出身
  • 法学部法律学科
  • 2021年度入学
  • 一般入試(一浪)

慶應義塾大学の受験を決めた時期

高校3年生の夏に部活を引退したあと

受験学部、結果

●現役
法学部法律学科、経済学部、文学部…不合格

●一浪
法学部法律学科、文学部…合格
経済学部…不合格

慶應義塾大学に決めた理由、慶應野球部の魅力

高校の先輩方が慶應義塾大学に数多く所属していて、お話を聞くたびに、大学生活が充実しているのだと感じられたので慶應義塾大学に決めました。また、慶應野球部の魅力は、全体練習以外の時間は自分で時間をプロデュースして生活することができることだと思います。その時間を自主練習に当てる人もいますし、勉強に当てる人もいます。もちろん息抜きに当てるのも自由です。自分に今必要なことをする時間があるということが、慶應野球部の魅力の一つであると思います。

特に力を入れていた科目

英語

意識していた勉強法

●英語

・語彙
僕が一番力を入れていたのは語彙力を伸ばすことです。特に熟語は英語独特の言い回しがあり、しっかりと勉強していないと全く意味が伝わってこないこともあります。また、最後の長文読解ではかなりの語彙力が要求されているので、慶應法学部の試験において、単語・熟語の知識を貯めておくことは必須です。ただし、いくら語彙力を伸ばしても、試験中に知らない単語は必ずと言っていいほど出てきます。僕は未知の単語に出会ったときに、文脈からその単語の意味を類推するようにしていました。

・文法
文法に関しては予備校で配布された問題集をひたすら解いていました。正直、僕は文法にそれほど力を入れていなかったので、試験中に文法問題が分からないと感じたらその問題は飛ばしていました。これは僕の持論ですが、文法問題は考えたところで、解き方を知らなければ答えは出ないと思います。そのため、一瞬でもわからないと感じたら、諦めて次の問題に行く方が点は取れると思います。

・読解
読解に関しては、毎日欠かさずに長文を読み続けることが一番大事だと思います。僕は、毎日MARCHの過去問から長文問題だけを引っ張ってきて、設問は解かずに、英語を見てそのまま意味が取れるようになるまで読み込んでいました。ここで意識していたのは、決して和訳はしないことです。実際の試験でいちいち和訳して長文を読んでいたら、いくら時間があっても足りません。そのため、僕は英文をそのまま読むように心がけていました。最初のうちは時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえば和訳するよりも遥かに早く正確に文章が読めるようになります。

●日本史

歴史を勉強する上で重要なのは時代の流れを抑えることです。イメージとしては、歴史を縦軸で捉えるようなイメージです。歴史上の全ての出来事には因果関係があり、それを理解することで、歴史を覚えるのが格段に楽になります。まず縦軸を抑えてから、そこに細かい知識を枝づけしていく方法が一番だと思います。あとは、自分で年表を作ってみるのもおすすめします(時間がかかるので優先順位は低いですが)。自分でいろいろ思い出しながら年表を作ることでアウトプットの練習になる上、時代の流れも抑えやすくなります。

●小論文

慶應法学部の小論文は難問だと言われています。その中で僕が意識していたのは、課題文の要旨だけはしっかりと理解しておくことです。それができていないと、自分の主張を書こうとしたときに的外れな意見になってしまう可能性が出てくる上、それだけで1000字のうちの400字が書けるようになります。残りの600字は、課題文の要旨に沿って自分の主張をはっきりと書ければ、ある程度の点数はもらえるはずです。小論文の試験において大事なのは、知識があるかどうかではなく、課題文を正しく読むことができているかどうかであると思います。

平均勉強時間

10〜12時間

アドバイス

もちろん毎日欠かさず勉強を続けることも重要ですが、息抜きをすることも大事です。勉強に集中できていないと感じたら、その日は割り切って気分転換に時間を費やしても良いと思います。僕の場合は気分転換として大和和紀さんの「あさきゆめみし」という漫画を読んでいました。少女漫画ですが、気分転換にもなるし、源氏物語のストーリーを覚えられて、慶應以外の古文の試験がある大学を受験する人にとっては一石二鳥です。

受験時代に意識していたこと

生活リズムは崩さないように注意していました。同じ12時間の勉強でも、睡眠不足で集中力が低い状態での勉強と、規則正しい生活の中での集中力が高い状態での勉強では、成長速度が段違いです。集中して勉強に取り組むことができる環境を作るのも受験においては大事な要素だと思います。

受験生に伝えたいこと

おそらく、受験が近づくにつれて辛い時期が増えてくると思いますが、そのときに支えとなるのが、それまで積み上げてきた勉強量です。「今までこれだけやってきたのだから大丈夫!」と、自信を持って言えるだけの勉強量を確保できれば結果は必ずついてきます。勉強は他の分野に比べて努力が形になって表れやすい分野だと思います。自分の努力に自信が持てるように頑張ってください。