合格体験記 – 木暮瞬哉

  • 小山台高校出身
  • 法学部法律学科
  • 2022年度入学
  • 一般入試(現役)

慶應義塾大学の受験を決めた時期

高校2年生の冬

受験学部、結果

文学部、経済学部、法学部法律学科、環境情報学部…合格

慶應義塾大学に決めた理由、慶應野球部の魅力

慶應野球部でマネージャーを務められていた高校の先輩に勧められて、受験を決めました。
一般入試で入部してきた選手にも等しくチャンスが与えられるということが慶應野球部の魅力の1つだと思います。

特に力を入れていた科目

英語

意識していた勉強法

●英語

高校2年生の夏~部活動引退までは、部活をやりながら約1年かけて『鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』を終わらせました。これによって、語彙力が大幅に強化されたと感じています。
部活動を引退した直後の夏休みには、英文解釈を少しだけ挟んだ後に本格的に長文読解に取り掛かりました。長文を解く際に意識していたことは2点あります。
1つ目は、内容がまったく掴めなかった一文を自分が完璧に理解するまで掘り下げることです。そういう文章には、自分が知らない単語やイディオム、あるいは構文が隠されている可能性が高いです。逆を言えば、多少なりとも内容が掴めた部分に関してはサラッと確認を行っただけでした。というのも、僕は英文を読む上で、「木を見て森を見ず状態」に陥らないことが最も重要だと考えていたからです。ある一文がわからなかったからといってすぐ諦めるのではなく、次の一文、またその次の一文と読んでいくことで、そのわからなかった文章の大体の意味を掴めたり、その文章があまり重要ではないと気づくかもしれないからです。ちなみに復習時に音読はしていませんでした。
もう1つは、わからない単語を全てチェックすることです。その時に注意すべきことは、わからないからといってすぐにチェックをつけるのではなく、単語の形などから類推をした上でわからなかったものにだけチェックをつけることです。そして、チェックをつけた単語はスマホの単語帳アプリに100語1セットで記録し、就寝直前に覚えて、起床直後に再確認するというやり方で覚えていきました。この方法で最終的には3000語ほど記録していました。これだけやれば語彙力はほぼ大丈夫だとは思いますが、法学部は難しいイディオムが出題されるので、『解体英熟語』で熟語の知識を増やしました。いつ、どのレベルの文章を読むかについては、個々人の習熟度合いによると思います。英語が得意な人はいきなり過去問を解いてもいいでしょうし、苦手な人は高校受験レベルの簡単な文章から始めるのもありだと思います。私もスランプに陥ったときには簡単な文章を勉強していました。ある程度慶應の過去問に太刀打ちできるようになったら、学校の図書館などに行って、早慶の過去問は赤本を全学部全年度解いてしまいましょう。1日1年分くらいやっていけば余裕でできます。それらを全て終わらせることができれば、ほぼ確実にどこかの学部には引っかかるくらいの実力はついています。慶應義塾大学は英語ができればほぼ合格できるので、自信を持って本番に臨みましょう。

●世界史

僕が世界史の勉強の中心にしていたのは山川の教科書です。僕は歴史の流れを掴みながら単語を覚えるには教科書が最も良いと考えています。しかし、教科書に出てくる単語だけでは慶應義塾大学の問題には対応することができません。
そこで僕が活用していたのが山川の用語集です。頻出の⑦〜重要度の低い①に単語が分類されていますが、①の単語はもちろん、語句の説明文からも必要そうな内容は覚えるようにしていました。そして、用語集などからピックアップした単語は教科書の該当ページに書き込んでいました。過去問を解いた後にも同様の作業をしていました。

●小論文

小論文に関しては全て学校の先生に任せていたのであまりアドバイスできることはありません。ただ、多様な知識を身につけておく必要はあります。そのために僕が毎日行っていたのが新聞を読むこととニュースを観ることです。時間も限られていると思うので、全てを読む必要はありません。しかし、重要な内容が掲載されている1面は必ず読んでいました。新聞を読むことができない人はLINE NEWSなどから情報を得ることも手段の1つになると思います。そしてただ新聞を読んだり、ニュースを観たりするのではなく、それを観た上で自分の意見を思い浮かべるようにしていました。この作業が小論文を書くために必須だと私は考えています。しかし、慶應義塾大学の受験において、最も重要な科目は英語です。なので、英語が仕上がっていないのにも関わらず歴史や小論文を仕上げようとするのは間違っていると思います。優先順位をしっかり考えた上で勉強に取り組んでもらいたいと思います。

平均勉強時間

8時間

アドバイス

よくどんな参考書や単語帳を使えば良いか聞かれますが、参考書も単語帳も自分に合ったものを使えば良いと思います。特に単語帳がこれに当てはまりますが、大事なことは最後までやり切ることです。
また、友人と一緒に勉強するなど、周囲の人から良い刺激を受けるのはオススメです。しかし、周囲と自分を比べがちな人や自分に引け目を感じてしまうような人は周りと一緒にやらない方が良いかもしれません。家に引きこもって勉強をする人もいますが、実力が近い人と競い合って自身の成長につなげていくためにも、学校にはきちんと登校した方が良いと思います。

受験時代に意識していたこと

どうしてもやる気が起きない日があると思いますが、そういう日は無理をせずに休んでいました。集中力が低い中でダラダラやり続けるよりも、集中力が高い中で取り組んだ方がはるかに効率がいいです。また、それに通ずるところでいうと、平均勉強時間に8時間と回答しましたが、8時間の勉強時間を目標に勉強をしていたわけではありませんでした。僕からすると、「○時間勉強した」というのは自己満足に過ぎません。それよりも、1日単位でやるべきことの目標を立てて実行できた時の方が明らかに自分の身になっています。結果よりも内容が大事だと思います。

受験生に伝えたいこと

自分が慶應義塾大学に入りたいというモチベーションの源を常に念頭に置いて勉強しましょう。これを見ている多くの人は慶應義塾大学に入って野球をしたいということをモチベーションの源にすると思いますが、僕のようにSFCのAO受験で不合格になったこと対する反骨心をモチベーションの源にするなど、決して綺麗な理由でなくても良いと思います。そういったモチベーションの源があることで、辛い時も目標を見失わず、最後までやり切ることができると思います。一緒に野球をしましょう。受験生の皆さん、頑張ってください。