合格体験記 – 織茂雄哉

  • 稲毛高校出身
  • 総合政策学部
  • 2021年度入学
  • 一般入試(現役)

慶應義塾大学の受験を決めた時期

高校2年生

受験学部、結果

総合政策学部…合格
経済学部、商学部…不合格

慶應義塾大学に決めた理由、慶應野球部の魅力

慶應義塾大学に決めた理由は二つあります。一つ目は、高校2年生で本格的に志望校を考えていくときに、慶應野球部が明治神宮大会で優勝し、日本一になりました。野球で日本一でありながら、勉学でも日本のトップレベルであり、まさに文武両道である慶應野球部に憧れ、その環境で大学4年間頑張りたいと思ったからです。二つ目は、僕の憧れの先輩が活躍されていて、再び同じチームで野球がしたいと思ったからです。
慶應野球部の魅力は様々な選手がいること、そして全員が一つになって戦っていくところです。

特に力を入れていた科目

英語、地理

意識していた勉強法

●英語

僕は英語がすごく苦手でした。正直やらなくて良いのならやりたくないレベルでした。そこでとにかく、語彙力を増やすことを意識して行っていました。僕は、「システム英単語」と「単語王」という単語帳を使っていました。まず、「システム英単語」で基盤を作り、「単語王」にレベルをあげて勉強していました。いきなり難しい単語帳から始めてしまうと、長続きしなかったり、かえって時間がかかってしまったりするので、簡単なものからステップアップしていくことをお勧めします。またある程度頭に入ってきたら、意味だけでなく、活用や接続、多義まで理解するようにしていました。単語の意味や語法が定着してくると、特に長文を読むときに複雑な文構造でも、理解にかかる時間が格段に早くなります。語彙力は試験の直前まで伸ばすことができるので、ギリギリまで単語帳を見ていました。長文ではよく速読と言われますが、早く読めても、問題を解くときに読み返していては時間ロスになってしまいます。僕はゆっくりでもいいので、しっかり理解し問題を解くときに読み返すことがないようにすることを心がけていました。

●数学

数学はとにかく演習量をこなすことを心がけていました。過去問レベルになると初めは手も足も出ない問題もあります。演習で大切なのは解ききることも大切ですが、解答解説を熟読し、解法を理解することがとても大切であると思います。様々な問題を何度も繰り返し演習することで自然とその解法が身につき、本番の初めての問題でも様々な角度から見ることができるようになり、複雑な問題でも解けるようになってくると思います。僕は問題集をほとんど使わず、過去問をとにかく演習していました。目安は10年から15年分くらいです。複数の学部のこれだけの年数の問題をこなせれば、まず漏れ落ちる範囲はありません。

●地理

私立の大学で地理受験ができる大学はほとんどありません。商学部の地理はとにかく難しいマニアックな知識問題などが多くあるわけではなく、基礎知識の応用や、中には一般常識のような問題も多くあります。地理の勉強で一番重要であるのは、地図帳の使い方であると思います。疎かにされがちですが、地図帳はすごく万能です。商学部の地理では地名もよく問われます。一度出てきた地名は地図帳で確認し、マークなどをつけていつでも見返せるようにしていました。そしてそこから発展して、近辺の地域に関してや、歴史的背景なども調べていくと、理解度がかなり深まります。また、地図帳には統計なども記載されています。細かい順位を年代ごとに知っておく必要があるので、何度も復習していました。知識を増やしていくことがとても大切なのですが、意外と忘れがちなのは、正式名称です。組織の名前や災害の名前など、略称などで有名なものもしっかり正式名称を知っている必要があるので、特に入試前は徹底して正式名称を調べていました。

●小論文

小論文は難しいと思われがちですが、小論文攻略に一番大切なことはシンプルに考えることです。設問を読んで、素直に自分が思ったことを僕は書くようにしていました。普段の生活で思うことや感じることはたくさんあります。それぞれに対して、なぜそう思ったのか、感じたのかを考えることで、小論文のトレーニングになると思います。また、初めは書き方がわからないと思います。僕は、まず初めに模範解答を読むところから始めました。模範解答を読むことで、何を書いたらいいのかということがわかります。何度か演習を行えば、要領がわかってきて、上手く書けるようになってくると思います。そこまで出来たら、あとは時間内にしっかり書き切ることです。意外と書き終わっていない人も多くいます。特にSFCの小論文は独特かつ、毎年問題内容が変化します。本番、初めての形式でも慌てずに、まずは解き切ることが大切だと思います。

平均勉強時間

平日3時間30分
休日9時間

アドバイス

自分自身に何が必要なのか、何ができれば合格できるのかを分析することが大切だと思います。分析の結果をもとに考えた計画を後は実行するのみです。受験勉強は辛いと思うこともあると思いますが、最後は自分の志望校への気持ちだと思います。最後まで諦めずに強い気持ちを持って頑張ってください。

受験時代に意識していたこと

家ではほとんど勉強しないようにしていました。家は休む場所と決めて、勉強は塾の中で完結させるようにしていました。家でも勉強をしてしまうと休む場所がなくなり、身体を壊してしまう恐れもあると思います。また、ONとOFFの切り替えも環境が変わるのでとてもしやすいと思います。

受験生に伝えたいこと

志望校をしっかり決めることが、受験期を乗り切るのに一番大切だと思います。何となくという理由で決めてしまうと、なかなか上手く勉強を進めていくことができないと思います。そして志望校が決定したら、後はその志望校に向けて頑張るだけです。辛い時もあると思います。そのような時は、学校や塾の友達とたくさんお話しするといいと思います。内容は何でもいいと思います。リフレッシュできて、また、集中できると思います。受験は孤独な戦いに思えますが、家族や友人などと一緒に戦うものだと思います。みんなで志望校への切符を勝ち取ってください。