合格体験記 – 斎藤快太

  • 前橋高校出身
  • 商学部
  • 2021年度入学
  • 一般入試(現役)

慶應義塾大学の受験を決めた時期

高校1年生

受験学部、結果

経済学部(補欠)、商学部…合格 
総合政策学部…不合格

慶應義塾大学に決めた理由、慶應野球部の魅力

東京六大学野球連盟の大学の中で一般入試で入部可能な大学であり、自分が一番頑張れる環境だと思ったからです。執拗な上下関係はなく、リーグ戦で活躍しているような選手ともコミュニケーションが取れ、同じ空間で練習できるところが魅力だと、入部してから感じています。

特に力を入れていた科目

英語

意識していた勉強法

●英語

商学部はやはり長文を速く、正確に読めるかが鍵になります。僕は高校野球を引退するまで、授業はあまりよく取り組んでおらず、単語帳などもほとんど見ていませんでした。そのため、野球を終えた8月から最後まで一貫して英語が一番の強化科目でした。受験勉強を始めた当初、単語を覚えて一文ずつ丁寧に読む練習では2月に間に合わないと考え、ひたすら長文を読み込んで日本語のようにすらすら読めるようになろうとしました。8月から勉強を始め、一ヶ月で夏休みの課題の長文問題集20題、「やっておきたい英語長文」の500、700、1000を終わらせました。とにかく英語だけ、それも長文だけひたすらやりました。それだけで共通テスト模試の英語リーディングの点数が引退前から20点上がり8割くらい取れるようになりました。
その後も長文をひたすら読んでいましたが、一定のところから伸びなくなり、それから本格的に単語、熟語を勉強し始めました。使っていたのは「早慶上智の英単語」というものです。僕はよりやる気が出るかなと思いこういうタイトルのものを選びましたが、単語帳はそれをやり込むことが大事で、種類はなんでもいいと思います。毎日長文の問題を解くのを継続するのと、単語や文法など基本をやり込み始めたことで、共通テスト前くらいから、共通テストの英語リーディングで9割が取れるようになりました。もちろん英語が本当にできるようになるには、基礎を固めてから長文、という風にやるべきだと思います。しかし僕の目標は「慶應商学部合格」だったので、それだけを考えたときに、英文をとにかく読み、単語の意味がわからなくても文全体の雰囲気はなんとなくわかるというところまで行ってから、そのなんとなくの部分を突き詰めていくという攻め方は良かったのかなと思っています。
英語の長文問題をやり込んでいくと、書店に行ってももうやる問題集がなくなります。僕の高校では大量の過去問の貸し出しがあったので、受けない学部でも、早慶のほぼ全ての学部の長文問題を7年分くらい解きました。とにかく、ひたすら、愚直に長文を解いたことが合格に繋がったと思っています。

●日本史

僕は元々日本史が好きでした。小さい頃からNHKの大河ドラマを見ていた影響があると思います。勉強法の前にそうった歴史に関する映像作品、漫画などに触れることの重要さを伝えたいです。もう受験を直前に控えた人は難しいですが、そうではなくてこれを読んでくれている人にはぜひ大河ドラマを見てほしいです。もちろん勉強は必要ですが、負担は圧倒的に減ります。僕が好きなドラマの登場人物やドラマの中の出来事として自然に頭に入っていることを、周りの人は一生懸命、語呂合わせなどで覚えている、というようなことが何回もありました。もちろん両方大事ですが、まだ時間のあるような人は、全く勉強はしなくていいから、一週間でも一ヶ月でもかけて見てほしいし、そのほうが結局点が取れるようになるくらいの価値があると思います。ちなみに僕は直前でも借りてきて見ていました。
とは言っても、日本史が好きな分、勉強もしていました。教科書は5回くらい読み込みました。これが一番大切かなと思います。実教出版の大きいものを学校から配布されていたので余白に太字の単語や、出そうだな、と思った単語を書いていました。試験の時に思い出すのは自分でここに書いたなという記憶でした。書くものはノートでもなんでもいいですが、とにかく書くことが必要です。少し面倒ですが効果は圧倒的です。問題集はやはりなんでもいいので、やりこむことです。何周したか覚えていませんが、最後の一周は一問も落とさないくらいになりました。

●数学

商学部の数学はとにかく基本が大切です。一見あまり見たことのない問題でも基礎ができていれば解けるというのが特徴だと思います。僕はまず青チャートを2周しました。解法が思いつかなくて出来ないのは仕方がないけど、試験の時に「これなんだっけ」となることはないようにしようと考えていました。授業中に実践的な問題をかなり解いていたので自分ではほとんど基本をやり込むようにしました。

平均勉強時間

5時間

アドバイス

僕は過去問20年分くらいを解きました。それも隔週くらいのペースで、予行練習の日を定めて、本番と同じ時間割でなるべく本番に近い状態を作り出し、それでどのくらい点が取れるのかという対策をしていました。予想の採点方法などを調べて採点し、その年の合格最低点と比較したり、本番一週間前には、前日の経済学部の受験を想定し、前日に経済学部の過去問をやるところまで本番を再現しようとしていました。その一週間前の前年の過去問で合格最低点をかなり上回れたことで本番に自信を持って望めました。

受験時代に意識していたこと

僕は勉強が好きでないので、量もかなり少ないです。ですが、するときは本当に集中していました。音楽は一切聴かず、少しでも眠気があったらやめました。本番は音楽もないし、眠気がある状態でやらないからです。どんなちょっとした勉強でも本番を意識していました。多分、本番と、休み時間のちょっとした勉強で集中力にあまり差がなかったと思います。そのレベルで普段から集中することを意識していました。夜に家族と団欒してみんなでテレビを見たり時間があるのもいいと思います。これをやり切ったらそんな時間が待っていると思ってより集中できました。あとは慶應の選手のプレーや慶應の応援の動画を見て、「必ずここで野球するんだ」という気持ちを高めました。

受験生に伝えたいこと

僕は「慶應の商学部」この一本に絞って、他の大学、他の学部に見向きもしなかったくらいでした。練習として前日の学部を受けましたが、いくつかのうちどこかの学部に引っ掛かりたいなんていう気持ちもありませんでした。商学部の過去問はいつも持ち歩き、暇があったら眺めていました。何を伝えたいかというと、家庭の事情でどうしても浪人はできず、いくつかの大学を受けなくてはいけない人もいるかもしれませんが、「本当にここに行きたいんだ」という気持ちを強く持っている人が合格できるのではないかということです。「慶應商学部」か「浪人」か、これくらいの気持ちでやったから合格できたのかなと僕は思っています。
この野球部は素晴らしい組織だと入部して改めて感じています。不安で苦しい日々を乗り越えたら、充実した大学野球生活が待っていると思います。がんばってください!